使う言葉で人はかわる。「ありがとう」を口癖にしよう

世の中には素敵な言葉がたくさんあります。
その中でも、私が特に好きな言葉は「ありがとう」です。

「ありがとう」という言葉は、感謝の気持ちを伝えるときに使う言葉ですよね。きっとあなたも、誰かに何かをしてもらったときに「ありがとう」を使っているはずです。

ですが「ありがとう」という言葉は、何かをしてもらった時以外にも使えます。
例えば、嫌なことがあった時にも使えるんですよ。

今回は「ありがとう」であなたも、そしてあなたの周りも幸せになれるというお話です。

「ありがとう」の言葉に対して、人間は理由を探そうとする

私たち人間のもっている性質の一つに、「理由を後付けする」ということがあります。

例えば、ブランド品のバックを必要ないのに買ったとします。ただの衝動買いです。
そんな理由もなく衝動買いしてしまったブランドバックに対して、

「いい物は長く使えるから。使う期間で考えると、むしろ1年あたりは安い買い物だ」
のように、とってしまった行動に対して正当化させようとするのです。

つまり、あなたが嫌なことがあってイライラしていても「ありがとう」と言うことによって、脳は「ありがとうと言った理由はなんだろう?」と勝手に探してくれるのです。

例えば、

転んで怪我をしてしまったとしても、「ありがとう」を言うことで「大怪我にはならなくて良かった」
電車で寝過ごしてしまったとしても、「ありがとう」を言うことで「最近寝不足だったから疲れがとれて良かった」

というように、普通なら「ツイていない」「運が悪かった」と思ってしまうようなことも、「ありがとう」と言うことで、勝手に「ありがとう」の理由を見つけてくれるのです。

「ありがとう」が当たり前になると前向きになれる

嫌なことがあったときや、イライラしてしまったときにも「ありがとう」を使うことで、自然と前向きに考えることができるようになります。

逆に今までどおり、嫌なことを嫌なことのまま受け取ると
「何で自分ばっかりこんな嫌なことばかり起きるんだ」
と思ってしまいます。

すると、「嫌なことばかり起きる」という言葉のとおりにしようと脳は考えるので、嫌なことやツイていないことにばかり意識が向いてしまいます。
その結果、本当に嫌なことばかり起ってしまうようになるのです。

普段から怒ってばかりの人っていますよね。
あの人たちは、いつも怒るようなことばかりを自然と探してしまっているからなんですね。

「ありがとう」となかなか言えないなら

嫌なことがあったのに「ありがとう」ってなかなか言えないかもしれません。
それなら、まずは心の中で思ってください。そして、慣れてきたら口に出して言うようにしましょう。

最初は確かに抵抗があるかもしれませんが、続けるうちに自然とできるようになってきます。
「言わないと」って考えることもなく、自然と湧き出てくるようになります。

「ありがとう」を続けることで、あなた自身が前向きになることはもちろん、周りの人たちへも優しい気持ちで接することができるようになるでしょう。

ただ「ありがとう」という言葉を口癖にするだけで、あなたもあなたの周りの人たちも幸せな気持ちになるのです。

何かをしてもらって、感謝の気持ちとして「ありがとう」は当たり前です。
もちろん残念ながらそれすらも言えない人は大勢いますが。

あなたは感謝だけではなく、あなたを常に前向きな考えにするため、そして周りの人も幸せにするためにも「ありがとう」をたくさん使ってくださいね。