1000万円を複利運用したらどうなる?長期シミュレーションで投資の本質に迫る!

 突然ですが、1000万円が手元にあったらどうしますか?

1000万円は多くの人にとって大金です。ただ、当たり前の話ですが1億円と比べると10分の1の金額です。
1億円あれば、頑張って節約した生活をしていれば、この先の一生他に収入がなくても生きていけるという人もいるでしょう。

しかし1000万円だと、何十年間も無収入で暮らし続けることはかなり難しい金額です。仮に200万で割ってみると、5。つまり1年間を200万円で過ごしても5年間で使い果たしてしまうのです。

1000万円あれば、少額しか手元にない場合と比べ様々な投資にチャレンジすることが可能になります。ただ1000万円は高額のようで、闇雲に何百万円もの投資(と見せかけて、実はギャンブルのようなもの)にあれこれ手を出してしまえば、あっという間に失いかねない金額でもあります。

使い道は慎重に考える必要がありそうです。投資をするにしても、賢く増やしていかなければなりません。
投資の本質とは何か?という視点も交えながら、1000万円を複利運用した場合どのように資金が増えていくのか見ていくことにしましょう。

結果を見る前に。投資と人生とは、セットで考えましょう

シミュレーション結果を見る前に、あなたに考えてみて欲しいことがあります。それは、あなたが今後の人生設計について、どのように考えているかです。
面倒に思うかもしれませんが、その視点をもって、1000万円をどう投資に使うかを考えてみてほしいのです。

なぜかというと、ここを知らなければ、シミュレーションでの想定の金額はあなたにとって充分なのか、それとも足りないのかの判断もできないからです。

宝くじに高額当選した人の、その後の人生は?

いったん話は変わりますが、運よく宝くじに当選して高額を手に入れた人。その後はどのような人生を送ったのか?ネット上でちょっと調べてみても、いろんな情報が出て来ますね。
噂話レベルのものもありますが…。

宝くじに当選して、その後幸せな人生を歩んだ人もいます。自分のためでなく社会慈善団体などに寄附した人もいます。

一方で、散財して全てなくなってしまったり、もっと増やそうと思ってギャンブルに使ったところやめられなくなり、多額の借金を背負う結果になった人の話も・・・。

ここでお伝えしたいのは、1000万円という金額も、この後のあなたの人生を幸せにすることもできれば、あっと言う間に失うこともあるし、1000万円によってあなたがかえって不幸な目に遭うようなことだってあるということです。

この後の人生で、どれくらいの金額を手に入れたいですか?

せっかく大金を手に入れたのに、ギャンブルでもっと増やそうとするがあまり全部を失ってしまうような人は、「自分にとって、どれくらいのお金が必要なのか?どれくらいあれば幸せなのか?」というコントロールが自分でできなくなったとも言えるでしょう。

これはいくらが正しい、という答えはありません。
ただ、自分で決めて、そのために相応しい行動をしないと、その金額を手にいれることはできないということです。「よく分からないけど、もっとたくさん欲しい」というだけではいけません。

ざっとでも構いませんので、〇年後には☐☐円、〇十年後には☐☐円・・・と計算してみましょう。

自分の人生設計と重ね合わせながら必要な金額を出し、その上で「1000万円を投資でさらに増やす」ということについて考えてみます。

1000万円あるからといって、すぐに会社を辞めるとはならない

ほとんどの方は、1000万円あるからといってすぐに会社を辞める、とはならないはずです。
会社のお給料などのキャッシュフローも引き続きキープしながら、また別に1000万円は投資で増やし続ける。そのような増やし方が理想だという方が多いと思います。

とはいえ、労働収入のために働く必要があるから、投資のために大きな時間や労力を割くのは現実的じゃない・・・という人もいるでしょう。

また、ハイリスクハイリターンで、リスクや資金管理をきっちりやることでリターンを狙うという投資よりも、この1000万円をまずは守りながら、さらに確実に増やしていくような投資を選びたいという人も多いはずです。

だからこそ長期投資で、つまり複利で1000万円をさらに増やしていく、ということについてお話ししていきます。なぜならそれが一番、労力を少なくしながら確実に資金を増やすことができるからです。

複利で10年、20年、30年運用。資金はどう増える?

さて、本題に入っていきましょう。複利で長期運用した場合、どうなるでしょうか?

実はネット上を探すと、数字を入力するだけであっという間に計算をしてくれるページはたくさん見つかります。10年、20年、30年と運用した場合、あなたの人生設計と照らし合わせてみると、どう感じるでしょうか。さっそく見ていきましょう。

単利と複利の違い

「複利で運用」と何度も使っていますが、「単利」と「複利」の違いについてここで説明をしておきましょう。

1年間で3%の利息が得られるとして、単利の場合は、最初の金額に毎年利息がプラスされます。

1000万円の3%は、30万円ですね。
1年目も30万円、2年目も30万円、3年目も30万円・・・、と増えていくのです。
3年目までだと、1000万円+30万円+30万円+30万円=1090万円となります。

それに対し複利の場合は、最初の金額に利息がプラスされ、さらに次の年には合計金額で利息がプラスされていく、毎年の合計金額で利息が増え続けていくのです。

1年目は30万円。
2年目は、1000万円+30万円=1030万円、この1030万円の3%、で利息が増えるので30万9千円です。
3年目は、1000万円+30万円+30万9千円=1060万9千円、この1060万9千円の3%、で利息が増えるので31万8270円です。

3年目までだと、1000万円+30万円+30万9千円+31万8270円=1092万7270円です。
単利と複利の差は、3年間で2万7270円となりました。

この差は長期になればなるほど大きくなります。つまり、複利の方が受け取れる金額が大きくなり、「大きな資金を長期で運用するなら、絶対に単利よりも複利がいい!」と言えるのです。

次に載せている表を見るとよくお分かりいただけるでしょう。

長期複利運用、シミュレーション結果!!

今回はこちらのページを使って、計算してみました。
https://keisan.casio.jp/exec/system/1374655630

1000万円で、毎年3%の利子率、10年間運用した場合の計算結果がこちらです。

複利で運用した場合は、最初の1000万円から340万円以上、増えていますね。
しかも単利の場合と比べると、43万9164円分大きくなっています。

単利か、複利かを選ぶだけでこの差はかなり大きいですよね。

さらに運用期が長くなると、どうでしょうか?

左から年、単利(円)、複利(円)、差(円)と並んでいます。

20年では、その差は200万円以上になりました。さらに23年、24年、25年・・・と長期投資をすると、最初の1000万円は倍の2000万円に増えています

1年でたった3%と思いきや、期間が長くなるとこれほど資金は大きくなります。

投資期間が30年間で計算してみると・・・

その差は約530万円です
言うまでもないですが、この金額は大きいですよね。

さて、これまで年利3%で考えてみましたが、年利が5%になるとどうなるのでしょうか?

年利5%、10年の場合

(※年利3%の場合は、単利1300万円、複利1343万9164円)

年利5% 20年の場合

(年利3%の場合は、単利1600万円、複利1806万1112円)

年利5% 30年の場合

(年利3%の場合は、単利1900万円、複利2427万2625円)

年利5%で30年だと、最初の1000万円が4倍以上に増えました。
さらに単利の場合と比べると、同じ年数をかけているにも関わらずその差は1800万円以上です。

年利3%なのか、5%なのかでもかなり大きな差になっています。

もうひとつ着目したいのが、投資期間の長さです。

★年利3%で、30年間、複利運用の場合→2427万2625円
☆年利5%で、10年間、複利運用の場合→1628万8946円

年利が低い(=リスクが低い)としても、期間が長い方が受け取れる金額ははるかに大きいものになっていますね。

投資、と聞くとお金を一気に増やそう、短期間で勝ちに行こうとするような、そんなイメージを持っている人も、実際のところ多いと思います。
しかしそんなリスクの高い道をわざわざ選ぶよりも、長い期間をじっくりかける方が、結果として資金ははるかに大きくなるのです。
(注:手数料や税金はいったん考えずに計算しています)

投資で大切なのは、「負けずに続けること!」

運用のシミュレーションを見て、また自分のこれからの人生設計を何十年と見通してみたときに、複利で長期運用していきたい、という気持ちと合わせて、また違う選択もできるようにしておきたい、そう感じた方もいるかもしれません。

今回は1000万円という大きな金額について考えてみている訳です。投資の基本から外れたことをすると、一気に失うことにもなりかねません。

なので投資において大切なことを、ここでおさえておくことにしましょう。

投資は勝つのではなく、大きく負けない方が大事

 一気に勝とうとするのではなく、大きく負けないようにして続けることの方が投資では大切です。

10年間の投資と、30年間の投資とを比べたときも、30年間の方が受け取る資金は大きくなりましたね。
実はFXや他の投資でも、「大きく負けずに続ける」という姿勢が大切です。例え1勝9敗でも、9敗のときに失う資金を最小限に抑えておき、1勝のときにきっちり利益を確定しておけば、トータルの金額はプラスになり取引を続けることができます。大きなホームランを狙い過ぎると判断ミスをして、大きく負けて資金を全て失い取引が続けられなくなってしまうものなのです。

投資では全てにおいて「短期間で勝つ」ことよりも「負けない」「続ける」ことの方が大切だということは覚えておいてください。

負けにくい投資をするには?

それでは、負けにくい投資をするにはどうすれば良いのでしょうか?

ここまでに説明した「長期で運用する」というのも、もちろんそのひとつです。さらに「分散して投資をする」ということも欠かせません。

  • 異なる値動きのものに分散する
  • 違うタイプの投資に分散する

このように投資をするほうが、結果的に収益が上回る確率は高くなるのです。

参考に、「積み立て」の場合のシミュレーション

この記事は「1000万円を複利で運用したら、どうなるか?」というテーマで書かせていただきました。
ただ、すぐ手元に1000万円はない、という方だと「これから毎月金額を決めて積み立てていくと、どうなるか?」という方がより現実味があるかもしれませんね。

その場合も、シミュレーションができるウェブページがあります。例えばこちらです。
https://www.rakuten-sec.co.jp/web/fund/saving/simulation/

自分の人生設計と重ね合わせてみていろんな想定をし、何通りか数字を入力して計算してみてはいかがでしょうか。
実際に自分が考えてみた数字を入れて計算してみることで、投資はどれくらいの期間でどれくらい増えるものなのか、その感覚が磨かれていくのでとても役立ちますよ。

まとめ

今回は1000万円という比較的大きな金額について考えてみました。

「将来は、〇〇万円あったらいいな」そんなことを漠然とイメージしていた方でも、シミュレーショをしてみることで「年利何%で、何年間運用すると、自分にとって必要な金額〇〇万円まで資金を増やすことができる」そうリアルに感じることができますね。

そして大切なのは、そのための行動を起こしてみることです。

シミュレーションはシミュレーションで終わるものではありません。きちんと理解して行動すれば、将来実際に自分が受け取れる金額になるのです。

くれぐれも勇み足になり過ぎて、勝とうとしたがために大きく負けてもう続けられない、ということにはならないでくださいね。1000万円を、さらに増やしていくという選択をすることで、あなたの今後の人生がより豊かなものになるはずです。